はさみ考2017年01月29日 22時40分12秒

P社のはさみの刃がベルヌーイカーブ(対数らせん)になっていて、そのため刃の開き角度が一定(30°)になり「根元から刃先まで切る物をしっかりキャッチできる」らしい。ただしこれは、「同じ力で切れる」というっことを意味しない。P社もそうは言っておらず、刃先になるほど強い力が必要になるというグラフを出しているし、
「刃先の方に行けば、テコの原理に従い、やはり力が入りづらい」
というレビューもあり、それを裏付けている。

ただネットでは根元から刃先まで「同じ力で切れる」と勘違いしている記事が多い。確かに対数らせんであれば刃の角度は一定である。角度が一定だと、はさみが微小角回転したときの「切り進み距離」は、支点からの距離に比例して長くなる。つまり刃先ほど仕事量(切り進み距離)が多くなるわけで、上のレビューが理論的に裏付けられたことになる。

つまり「同じ力で切れる」ためには、刃先にいくほど刃の開き角度が大きくならなければならない。でははさみが微小角回転したとき、支点からの距離によらず切り進み距離が一定となる曲線は何か? 言わずと知れたアルキメデスのらせんである。この曲線で作られたはさみなら、根元から刃先まで同じ力で切れるはずである。どこかそのようなはさみを販売してくれないだろうか。

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